なぜ「防災」に取り組むのか これまでを振り返る

おやこ防災, ブログ

ママコミュ!ドットコム代表の出水です。
防災教育に取り組んで5年を迎えたことを機に、いつでも初心に戻れるよう、これまでを振り返りたいと思います。

初めての子育てはうまくいかないことだらけ
ワーキングマザーとしてのキャリアが長く、子育てよりも仕事が得意だった私。初めての子育てと向き合う中でうまくいかないことばかりでした。国際イベントの企画が本業だった私が産休中に没頭したことは、育児情報誌も子育て情報サイトを片っ端から読みあさり、誰にも負けないくらいの情報を手に入れて理論武装したこと。なのに、「命」を持った生き物であるわが子には仕事では当たり前のことが子育てでは通用しなかった。。。今振り返ると、「頭で考える子育て」だったから。

悪戦苦闘の子育てを経て少しずつ母になり、「この子の笑顔をずっと見守りたい」「この子の命を守りたい」という想いが芽生えるにつれ、「心で考える子育て」に変化していきました、


防災って大事。母になって教わった
同時に、幼い子どもと二人の時間に災害が起きたら、この子を守れるだろうか? 何があってもこの子を失うことは絶対したくない。幼い子どもがいることが災害時の避難を妨げることになってはいけない。そういう気持ちがどんどん強くなりました。そう考えた私は子育て家庭の災害リスクにフォーカスした防災講座を母親目線で立ち上げる決心をしました。先駆者がいない「子育て家庭の防災」の世界だから自分の想いのままにやってみよう。しかし、当時は子育て家庭の災害リスクにフォーカスした防災講座はどこにも存在しませんでした。

2016年に幼い子どものいる家庭にフォーカスした防災講座を立ち上げ、一方でわが子の成長と共に「防災士目線」で社会との関わりを紡いできました。

そんな中、子どもが大きくなると一緒にいる時間がどんどん少なくなることが新たな災害リスクだということに気づきました。親がいくら防災に長けていても子どもがそばにいないと救えないこともあるのではないか?その気づきからスタートしたのが「子どものための防災」です。

2016年からの5年間で5000人を超える人々に防災の大切さを伝え、「大阪を防災力日本一にしたい!」という想いが少しずつカタチになり始めています。
そんな私が大事にしているのは「防災は命に関わる情報を扱うプロ」だから未確認や根拠のない伝聞は無責任に伝えてはいけないということです。現在、日本防災士機構認証防災士として講座の立案や教材開発、防災監修、被災地調査や講演活動など幅広いジャンルで防災に日々関わる中で最新の情報やテクノロジー、専門家の研究や論文から常に学び続けることを大切にしています。

子どもは弱い? いいえ、大人より強い!
子どもは弱いと思われがちですが、実は大人に負けない「強み」を持っています。子どもたちは私たちよりも地域で過ごす時間が長く、地域のことをよく知り、そしてリアルにつながる仲間が大勢います。子どもは私たち大人と地域を結び付けてくれる「ものすごい強み」を持っている、そう考えています。

世界の優れた教育法の一つ「レッジョ・エミリア」では、教育に携わる者は子どものポケット半分に知識を与え、残り半分は子ども自身が置かれた状況や環境の中で考え、答えを見つけ出すことを重視しています。また、「アクティブラーニング」においても、その子の感性や経験から導き出される様々な答えを受け入れる姿勢を大切にしています。一方的に知識を与えることよりも未来を強くする方法を共に考え、悩む仲間でいたい、そう考えています。子どもは弱いと決めつけることなく、その子その子が持っている社会への関心や人とのつながりといった「強み」、「学ぶ楽しさ」を防災につなぐことが私たちの活動理念です。


防災力日本一の大阪をめざして
全国学力調査では下位に甘んじることの多い大阪の子どもたちに学ぶ楽しさを伝えたい。私たちは「防災」を通して社会の仕組みを学び、学ぶ楽しさを実感できる場所づくりに取り組んでいます。
防災は様々なジャンルの知識が求められます。学校には「防災」という教科はありませんが、国語や算数(数学)、英語、社会、家庭科、体育…など学校の勉強で学んだことが関連し合っている特別な「科目」だと考えています。
★防災に関心が持てると、世の中のことをもっと知りたくなる。
★世の中のことを知りたくなると、学校で習ったことが役立つことに気がつく。
★学校で習ったことが役立つことに気がつくと、学ぶことが楽しくなる。
さらに災害時には人とのつながりが大きなチカラになります。友達や地域の人とつながることが自分の命を守るチカラになるんです。

私たちは子どもが成長する過程において社会とつながりながら防災のチカラを伸ばす仕組みづくりをしています。

コロナが変えるこれからの社会
新型コロナの影響で災害が起きた時の避難の仕方やその後の暮らしが大きく変わります。私たち大人が学んできた防災の当たり前が通用しない時代がやってきています。
防災もアップデートしなければいけません。
コロナの影響で活動ができなくなった団体もたくさんあります。私たちもこれまでの集合型の講座ができず、オンライン講座に切り替えました。
双方向の学び合いをモットーとする私たちの活動でオンライン講座に切り替えることに当初は戸惑いもありましたが、心配をよそに生き生きした交流ができました。
防災の知識を自分だけのものにせず、身近な人を救う「防災の発信者」になってほしい。写真はそんな願いを込めた「防災かみしばいワークショップ」の一コマです。


試行錯誤の日々ではありますが、私たちはコロナに負けることなく「防災力日本一の大阪」の実現に引き続き取り組みます。
そのためにはこの活動を持続可能なものにしていくチカラが必要です。
この活動を通して、子どもから子どもへ、子どもから大人へ、社会へ伝える防災のベクトルを確立しています。
この「防災の学校」から史上最年少防災士をはじめ、小学生防災士が2名誕生しました。防災教育がこれからの子どもにとって「デフォルト」になる社会に向けて子どもたちと共に歩んでいきます。

私たちの活動にぜひ共感と賛同をお寄せください。http://mamacomu.com/blog/12442/

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