おやこ防災サロン2017 第1回

おやこ防災,ブログ

[vc_row][vc_column][vc_column_text letter_spacing=""]

第1回「食」から考える防災 & 非常食試食会

7月29日(土)クレオ大阪中央

 

Part1  防災・減災への行動 −災害時の食と栄養−(お話:管理栄養士 辻井侑里子さん)

 

1 災害が起きたらどうなる?

東北や熊本の被災地で聞かれたこと。

① 困ったこと

・粉ミルクや紙パンツなどが足りなかった。
・歯磨きが一週間できなかった。
・車いすで使えるトイレがなかった。
・アレルギーがあったので支給されたパンやお弁当が食べられなかった。
・避難所が満員で他の施設に身を寄せたが防寒アイテムがなくて寒かった。

 

② 助かったこと

・ご近所さんと食材を分け合ったおかげでなんとか頑張れたこと。
・お薬手帳があったので避難所で薬をもらう時に役立った。
・お風呂の水を捨てずに貯めておいたので洗濯やトイレに活用できた。

 

2 災害後の生活の中で起こりうること

・災害そのものによる恐怖や不安、人や物を失った喪失感
・災害後の生活の変化による健康問題(脱水症、便秘、高血圧、エコノミークラス症候群など)
・不眠、うつ、慢性疲労、食欲低下など
・食中毒や新たな生活習慣病の発症

 

3 避難所には十分な食糧備蓄がある?

大阪府災害用備蓄物資一覧によると、
・非常食 約82万食
・ペットボトル 約65万本

府の人口883万2379人、339万1736世帯と比較してみると全く足りていないことがわかります。
ずっと言われていることですが、食べ物や水が行き渡るにはかなりの時間が必要ということをもっと知っておく必要がありそう。
→自分のことは自分で守る=「自助」の意識を高める必要あり。

 

4 何を備えるか?

生理現象は避けられない…。
・必要な水分量:食事から約1リットル、飲み水で1〜1,2リットル必要
・排泄量:1.3〜1.5リットル、呼吸や汗1リットル ← 携帯トイレ、ゴミ袋、新聞紙
・体温調節:暑いと脱水症、熱中症、寒いと血管収縮、血流低下 ← 経口補水液、毛布、段ボール

 

5 災害時の「食」

・災害時は環境そのものがストレス。
・食べ慣れない非常食は唯一の癒しである食事をストレスに変えてしまう。
・身近にある食べ慣れたものを備え、災害時に食べられる安心感。
・ローリングストックの実践
・子どものいる家庭なら離乳食、お菓子、野菜ジュース、栄養機能食品などがあると安心。
・アレルギーのある人は表示をチェック、子どもは名札にアレルギー表示があると安心。
・高齢者は低栄養、水分不足に注意。温めるなど食べやすい工夫も大事。
・持病がある場合は薬やお薬手帳を持ち出せるよう準備。最初の3日間はエネルギー確保のため支給されたものをできるだけ食べるようにする。まずは生き延びることを最優先に。

 

6 食の衛生をどう守るか?

・過去の被災地ではおにぎり、弁当などで食中毒が発生。
・調理する人が不特定多数になることが多く、完璧な管理が困難。
・避難所では抵抗力が低下している人が多く感染が拡大しやすい。
・手洗い、消毒の徹底

 

この後、辻井さんセレクトの非常持出袋を実際に見ながら意見交換を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

Part2  栄養バランスに優れ、美味しい非常食の紹介と試食(防災士 出水季治さん)

 

1 非常食を選ぶ際のポイント
・栄養バランス:5大栄養素をバランスよく含んだもの
・食べやすさ:食器不要、手が汚れないもの
・美味しさ:味、満足感、幸福感が得られるもの、好きなもの
・価格:備えやすさ、ローリングストック活用度
・賞味期限:定期的に見直し、入れ替え

 


2 非常食試食会

・アルファ化米「白米」「五目ご飯」
・缶詰パン「缶deボローニャ」

 

 

 

 

防災士オススメの非常食&防災グッズ

栄養補助食品「カロリーメイト」(株式会社大塚製薬)

食事に代わるバランス栄養食として人気の商品。人間の身体に必要な五大栄養素を手軽に補給でき、食べた量から摂取カロリー(1本あたり100kcal)が簡単に計算できます。味のバリエーションも豊富で手軽に食べられることなど災害時に備えておくと安心な商品です。写真のチョコ味はお子さまにも大人気。

 

缶詰パン「缶deボローニャ」(株式会社ボローニャ)

2004年の新潟県中越地震をきっかけに開発された缶入りのデニッシュパン。2007年から防災備蓄品をして師範がスタート。
缶を開けるとふわっと広がるバターの香りとデニッシュのしっとりした食感が美味しい商品です。防災用以外にキャンプのお供としても人気だそうです。

 

「チョコレート羊羹」(株式会社前田商店)

ベルギーの有名ブランドが使用するプロ向けのチョコレート「カレボー」と羊羹のマリアージュが楽しめる商品。カカオに含まれるテオブロミンという成分が自律神経を安定させリラックス効果をもたらしてくれるので災害時のストレス対策にも役立ちそう。エネルギーは1本あたり128kcal。

 

簡易トイレ「トイレの花子さん」(株式会社MT-NET)

吸水性、保水性、抗菌性に優れた「高吸水性樹脂」を使用しているので機能面・衛生面ともに安心。 5箱セット単位の販売となりますのでノベルティや、ちょっとしたプレゼント配布などに最適です。
1箱に2回分入っているので「非常用トイレってどのようなもの?」という方にもお気軽にお試し頂けます!

 

カセットコンロ風まるフー(岩谷産業株式会社)

風をさえぎり安定した加熱性能を保つ「ダブル風防ユニット」が付いている「ウインドブレイクこんろ」。風が強い屋外での使用時も炎が風に流されずに安定した火力を得ることができます。さらに専用ケースが付いているので持ち運びも簡単。非常持出品として普段置いておいてもスッキリです。最大火力連続燃焼時間は66分とパワフル。

 [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

おやこ防災,ブログ