親子でお片づけ 子どもをかしこく育てませんか?

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お片づけは賢い子どもを育てる!?

ライフオーガナイザーの荒木佳代さんに
子どもの知育とお片づけの驚きの関係、お受験にも役立つお片づけのコツをお聞きしました。

ママコミュ!
そろそろ春休み。

子どもが家にいる時間が長くて、普段は自分のペースで片づけられる場所もなかなか片付きません。
せっかく子どもがいる時期なので子どもの力もうまく使ってお片づけできたらいいんですが…。

 

荒木さん
分かります!

子どもの長期の休みは、お出かけして帰ってきたら大急ぎで食事を作っているうちに、気がつくとリビングにおもちゃが散乱!
子どもに振り回されて、もうヘトヘト!って思ってました。

知育のインストラクターをするようになってから、
子どもは真似をしたがる、真似をしながら学んでいく」ことを教わったんです。
目を三角にして「片づけなさい」は、逆効果!

年齢にもよりますが、子どもが一緒にやりたくなる、ちょっとした工夫が有効です。
のせる声かけや、一緒にゲームみたいに片づける、音楽を流してみる、など
まだまだ、お母さんと一緒に何かをするのが楽しい時期の子どもには、特に効果的ですよ!

 

ママコミュ!
片づけしながら子どものしつけや教育もできたら嬉しいんですが…。

 

荒木さん
子どもにとって、遊びも片づけも学びです

そういう視点で生活を振り返ってみると、暮らしの中で学べることが驚くほど多いことに気がつきます。
私が、幼児教室で使っている教材は100種類以上。脳が急速に発達する子ども時代に、脳に刺激を与えるために開発された教材です。

実は、片づけも、総合的に頭を使う活動なんです。
例えば、「引き出しの中をどのように仕切ろうかな?」と、考えるとしますね。
引き出しの中に収めたいクレパスは長方形。えんぴつ・定規はもっと細長い長方形。三角定規やコンパスは?

これらの配置を頭の中で考えるには、図形的な思考力を使います。

また、「引き出しの中を仕切るボックスを買うとしたら、縦・横何センチのボックスをいくつ買ったらいいの?」…長さの計測
「あ、深さも図っておかないと、入らないかも」…体積の考え方
など、学びの宝庫なんです!

 

ママコミュ!
確かに!

うちの子は小2なんですが、算数で三角形、四角形、箱の形を勉強して図形に関心を持ち始めました。3年生で円と球、4年生で立方体や長方体、展開図や面積、体積などを習うころから図形を苦手に感じる子が多いと聞いているので、今のうちに自然と学べる機会がないかなと思っていました!

 

荒木さん
図形って「プリントでお勉強するもの」ではないと思うんです。
暮らしの中の片づけなら、いろんなことが体験的に学べます。公式を覚える前に、実物で体験しておくことは、理解の土台になりますよ。

 

ママコミュ!
幼稚園受験でも図形や数の認識についての問題が出ますね。

積み木や色板パズルなどを使った試験のある幼稚園があるので幼児教室でも図形の認識には力を入れているところが多いみたいです。

子どもの年齢に応じたアプローチ方法はあるのですか?

 

荒木さん
自宅で開催している、「3歳児のための親子片づけ共育 」では、3歳児が片づけ動作で考えることば・かず・かたちについてお話しています。

幼稚園に入る前のこの時期なら、まずはいろんな形に親しむことが大切!例えば、大人には当たり前の、「ふたを開けたり閉めたり」という動作は、形の向きを観察することにつながります。

小学校に上がるまでの時期なら、同じ形を集めたり、大きさの順番に並べたり、形と形を組み合わせて別の形にしたり…手軽に使える牛乳パックなどでボックスを作ってもいいですね!

上に重ねたり、前後に並べたりすることで、立体的な思考にもつながります。

小学校になれば、広さ、長さ、体積などを習いますが、これこそ、公式を学ぶ前にいかに体験しているかで理解力に差が出ます。

「広い、長いの概念とはどういうことか」を暮らしの中で学べます。

「この箱は浅いけど、底が広いからおもちゃがたくさん入りそうだね!」
片づけのとき「大きい・小さい」だけでなく、「広い・狭い」「深い・浅い」「長い・短い」などの言葉を意識して使ってみるのもいいですね!

 

ママコミュ!
なるほど!お片づけは数・図形・立体・空間の認識が鍛えられるいい方法なんですね。

しかもモノを出しやすく、しまいやすい方法を考えることは理論的な思考の基礎にもなりますし。

私も子どもの時にこういう機会があったらお片づけ上手になっていたかも(笑)。

 

荒木さん
私も、もっと早く気がつきたかった(笑)
子どもが小さいうちは、「片づけなさい」しか言わなかった気が…
だからこそ、いろいろなお母さんたちにお伝えしたいと思ってるんです。

お片づけの中にも学びがこんなにあるなんて驚きです。
ママだけの面倒な仕事と思いがちなお片づけが考え方次第で子どもの知育教材になるんですね。

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