【NEW】自然災害伝承碑の地図記号ができました
過去に起きた自然災害の規模や被害の情報を伝える石碑やモニュメントは現在も全国に多数残されています。
国土地理院では、13年ぶりに地図記号「自然災害伝承碑」を新設し、ウェブ地図「地理院地図」や2万5千分1地形図に掲載していくそうです。
自分たちの子どもや孫には同じ被害を繰り返して欲しくない。
昔、災害にあって大切な人や財産を失った人たちが、自分たちと同じ悲しみを後世の人たちに二度と味わってほしくないという想いを込めて石碑に文字を刻んだ。そしてその石碑がまだ残っていることを知っていましたか?
先人が残してくれた言葉にそっと耳と心を傾けることも防災です。
災害伝承碑については、2018年3月に開催した #おやこ防災サロン で「過去の人たちが残したメッセージを読み解こう」というお話の中で次のようにお伝えしました。災害伝承碑のニュースに関連した内容なのでここに再掲します。
おおさか未来の防災チャリティコンサート(2018年3月4日(日)クレオ大阪中央)
Part1 防災ミニセミナー(お話:全国最年少防災士 出水眞輝くん、防災士 出水季治さん)
災害の教訓を伝える銘文や碑が全国に数多く残っています。
大阪市内に3箇所、堺市に1箇所あり、実際に訪れてみると当時どのようなことが起きたかを知ることができます。
大阪にある石碑=
①大地震両川口津波記石碑(大阪市浪速区幸町3-9):大阪市指定文化財
②安政地震津波碑(大阪市天王寺区四天王寺1-11)
③地震津波横死者の供養石碑(生野区舎利寺1-2-36)
④擁護璽(安政地震記念碑)(堺市堺区大浜北町4丁77-1 大浜公園内)
大地震両川口津波記石碑
地震があった時に人々が船に避難していてそこに津波が襲って来て多くの人が亡くなりました。
148年前にも同じような災害が起きていたのでその時の教訓を生かされていなかったので、
碑として残す際に「将来にわたって当時の様子や災害の教訓を受け継いていけるよう、
毎年文字に墨入れをしてほしい」と書かれています。
そのほか、10歳で活動する全国最年少防災士による「子どもの視点の防災」では、地域に長い時間いることの多い子どもだからわかる地域の特性や人との繋がりを防災につなげる重要性を語りました。また、大阪の災害リスクを知るために昨夏から市内各区長を訪問し、各区の防災への取り組み状況のヒアリングや提案をしている様子を報告しました。
また、岩手県陸前高田市で活動している認定NPO法人桜ライン311を支援するきっかけであり地元で様々なボランティア活動をされているキーパーソンとして養父正子さんをお招きし、「桜」の花に寄せた被災地復興への想いを伺いました。
養父さんのお話に続き、桜ライン311の岡本代表からのビデオメッセージをご覧いただきました。
Part2に先立ち、本事業を地域で支援してくださる企業・団体様と協働で、カフェスタイルの交流の時間を設けました。コーヒーを飲みながら和やかな時間の中で防災の大切さについて考え、大事な人を想う時間を共有しました。
Part2 チャリティカフェ~春を想う、人を想う~
プロの演奏家として活躍中の音楽家、金城未依さんとピアニストの水田温子さんによるチャリティコンサート。春の訪れや人を想う気持ちをうたった国内外の名曲を楽しんでいただきました。
自然災害伝承碑についての詳細はこちら
国土地理院ホームページ
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri190315.html