生國魂祭(いくたままつり)神輿方頭領 赤澤啓介さんインタビュー
うえまちで出会った「素敵な人」#うえまちな人
生國魂神社神輿方頭領 赤澤啓介さん
今年も頭領として神輿方(みこしがた)を指揮する赤澤啓介さんは、地元で100年続く老舗写真館の三代目さん。
10年前に神輿方頭領に就任して以来、「見るだけのお祭り」ではなく、「参加し、共に伝統を受け継いでいくお祭り」を目指して、総勢100名の神輿方の先頭に立って今年も「いくたまの夏」を盛り上げます。
この地域の子どもは赤ちゃんの時から町内会でお揃いのハッピを借り、子ども神輿に参加することができます。
抱っこやベビーカーでもお神輿の引き手として受け入れてもらえるところにこの地域の懐の深さを感じます。
小学校4年生になると、太鼓や鐘の練習に参加、中学生になると若衆として神輿方の先輩方の仲間入り。大人になると地域の防災や青少年活動にも参加し、お祭りだけでなく様々な場面で地縁を深めていく機会があります。
新しく引っ越してきた人にとっては地域の輪に入りづらい感覚があるかもしれませんが、赤澤さんは「こちらは大歓迎。だってここが子どもたちのふるさとになっていくのだから、遠慮なんていらないでしょ」とおっしゃいます。
そういうわけか、別のところへ引っ越した後でもお祭りの日には戻ってくる人も多いそうで、地元愛や懐かしい人たちとのつながりを確かめるにはなくてはならないお祭りになっているようです。
〜いくたま祭り〜
大阪最古、日本総鎮守の神社「生國魂(いくくにたま)神社」の夏祭りで、ルーツは平安時代。
大川から北は天満天神、南は生魂の社地であった当時から「川の天神、陸のいくたま」と言われる大阪を代表するお祭りとして親しまれ守り継がれてきました。
天王寺区の「金銀神輿」は旧東区の「獅子舞」、旧南区の「枕太皷」と共に祭りのクライマックスを飾ります。
〜見どころ〜
7月11日(火) 金神輿、銀神輿、山車が氏地を巡行。
19時から神社境内で各地区のお練り奉納。
7月12日(水) 10時に大阪城元宮までの陸渡御が出発。
17時から宮入り。19時30分からお練り。※境内が一方通行となります。